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「ゆや、おはよ」


「おはよう!」


翌日、朝玄関を出ると自転車にまたがりながら私に手をあげる秋がいた



昨日の夜、秋から"朝練がないからたまには一緒に登校しよう"とメールがあり玄関をあけるとそこには秋が待っていた



数段の階段を降りて秋の近くに行くと少しはねた髪の毛をすかれ"寝癖"と囁かれる


「あれ、ちゃんと直したんだけどな」


「それで?」


「それで!もう!朝からそーゆう事言わないでよ!」




秋にそう言い、一人で歩き出すと笑いながら隣りに並ぶようにして自転車を押しながら歩く



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