「ど、どうしたの?」
少し暖かい手に、心臓がなり彼を見ると前を見たまま口を開く
「…悪かったな」
「え?」
「ほら、今日はいつも以上に乱暴にして」
「………え」
あり得ないようなセリフに身体が固まるとグイと引かれて距離が縮まる
「痛かっただろ」
「………」
その言葉に私は軽く彼に体当たりをすると、びっくりしたような瞳で私を見てから口を開く
「…なんだそれ」
「痛くした仕返し!」
「……」
「あのね、黒崎くん?やるだけやったあとに、そーやって"ごめん"とか無いと思う」
「………」
「そんな風に謝られたら…"いいよ"としか言えないでしょ!」
もう一回、体当たりをすると"ふっ"と笑いながら"そうだな"と呟く
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