「い…あ…やっだ」
黒崎くんおかしい
もともと強引だが、こんな風に無理矢理にされた事なんてなくて、正直どうしたらいいか分からない
黒崎くんとして、いつも感じるのは"痛み"じゃなくて"快感"なのに…
今日は痛みしか感じない―…
まるで、何かを誤魔化すように行われる一方通行な行為に涙が出る…
「はぁっ…あ」
それでも、身体が慣れてくれば痛みも快感に変わる…
「くろ…さ…んんっ」
四つん這いから、また強引に仰向けにされて
その拍子に取れたネクタイ
開けた視界に見えるのは、余裕がない顔つきで私を見下ろしている黒崎くん
「ゆ…や」
「んっ」
なんで、そんな顔をするの…?
いつもみたいに、余裕の表情をしないの?
なんで、そんなに……
悲しい顔をして私を見つめるの?
わからない…
彼の気持ちが、私には分からない……
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