「ゆやは素直だからな」 「………」 そう言って黒崎くんは子猫に頬擦りをしながら何かを思い出したように私を見る 「そう言えば」 「え?」 「昨日、秋といたのか?」 「………え」 な、なに…いきなり 「そうだけど…」 「そっか…」 「……………」 なんだろう、この空気 なんか気まずいとかじゃなくて、なんか変な空気が漂う 「あー…あの」 「ゆや」 「は、はい」 「この猫なんて名前にするか」 まるで話しを変えるように子猫を持ち上げ身体全体を見渡す .