今思い出しても苦しい思い出だ 「それで…捨てたのか?」 「………うん」 「…………」 「捨てた時、いつまでも私の後を追い掛けて来た。泣きながら、悲しい目をして」 やばい、なんか思い出したら涙だ出て来ちゃう… 「時間をあけてね、見に行ったら…ずっと、鳴いてたの…日がくれても、暗くなっても…ずっと」 それで、私は思った 「もう、悲しい思いさせちゃいけないって。親にも言われたの"同情するのが優しさじゃないって"だから、それ以来拾うのやめたの」 「…ゆや」 ポロと涙が頬をつたう .