「…あっ」
ポケットに入れた!
これじゃ、かなり強引にポケットから取り返すしかないじゃない
なんだか悔しくて唇を噛み締めると黒崎くんはまたいつものように平然とした表情で言う
「このピアス、一回ヤらしてくれたら返してあげる」
「…………」
「秋がキミのどこに惚れたのか知りたくてさ…初めて会った時も言っただろ?身体か?って」
「…………」
「特別、美人じゃないし…スタイルだって普通だし、だとしたら身体かなって俺は思う。それを確かめたいわけ」
スラスラ自分の考えを言う黒崎くんにもの凄く腹が立つ
そんなの自分でもわかってる。美人じゃないしスタイルがいいわけじゃない
.


