何分間キスをしていたんだろうか たった数分なのに、もの凄く長い時間キスをしている気分で… 「く…ろ…崎…くんっ」 そっと、声を出すとゆっくり唇が離れて至近距離で見つめられ、彼の腕が同時に離れていく 「悪いな。最初はそのつもりだったけど、今日は帰る、だからこれで我慢な」 「………」 「チョコも待ってるし」 「……」 そっか…なんかチョコに妬いちゃうな…でもこれ以上引き留めるのも悪い 「わかった」 「あぁ、飯…ありがとな」 「ううん」 そう首をふると、彼は玄関のドアを開ける .