そこにはその日の思い出


自分を励ます言葉


病気に対する不安


などが書かれていた


そのとき俺はようやく現実を受け入れた


涙があふれてきた


けど必死でこらえた


最後の文章は

「今日は私の22歳の誕生日

お昼に、けんちゃんに桜を見に連れていってもらお。楽しみだな〜」

とガタガタの字で書かれていた



ひょっとしたら


姉ちゃんは今日死ぬって分かってたのかもしれない



姉ちゃんが朝に日記を付けているのはこの日だけだった…




そして



最後のページに3通の手紙が挟まれていた


1通は父さん


1通は母さん


そして最後の1通は俺宛てだった



それを読んだとき我慢していた涙がいっきにあふれだした



もう涙を我慢することはできなかった…





大好きだったよ



姉ちゃん…