病院は学校の帰り道に寄れるところにあったから

俺は毎日のように姉ちゃんに会いにいった


学校のこと


家のこと


姉ちゃんの好きなテレビ番組のこと


どーでもいいような事ばかりだけど


そんな会話をしている時いつも、姉ちゃんは笑ってくれていた


俺を不安にさせないように


延命治療で苦しいはずなのに



有紀さんなど姉ちゃんの友達が来たときも



笑顔を振り撒いていた




けど日が経つにつれて少しずつ

しかし確実に


姉ちゃんの体は



弱っていった…