会議室のようなところに連れて行かれた俺達

母さんは耐え切れなくなり尋ねた

「娘は何か病気なんですか…?」

医者が重い口を開いた

「ご家族の方が来られる前に精密検査を行いました」

俺達が到着したのはちょうど終わったときらしい

「はっきり言います。娘さんは重い病気です、病名は…」

聞いた事がない名前だった

「治るんですよねっ!?」

父さんが声を張った


「今の医学では治療法がありません…できるのは延命治療だけです…」

「どれくらい…ですか…?」

震えながら消えそうな声で母さんが聞いた



余命1年




あまりにも残酷な事に俺達は言葉を失った…



なんで姉ちゃんが…


神様…もし、いるなら


俺はあんたを恨むよ…




外には雪がちらついていた…