幸せの寄り道




「きれいになったなぁ。」


「そりゃ頑張ったもん!!」


「でもやっぱ上のほうは手が届かなかったな(笑)」


「うるさい、バカ!!」


先生はおちょくりながら私の頭をポンポンと叩いてきた



「教室行ってみるか?」


「そうだね。なんかしてるみたいだし。」


窓から教室のほうを見るとあのメンバーが何やら出たり入ったりを繰り返していた



先生も窓から見るとまるで働きアリみたいだと笑っていた


確かにみんな走り回っていてほんといい意味で働きアリだった




「じゃあ行ってみるか。」


「あ、ちょっと待って!!」


「なんで?」


「なんか来るな的なジェスチャーしてる…。」


「あいつらなんか企んでるだろ…。」


「……だろうね(笑)」


「じゃあま、ご希望通りゆっくりするか。」


私たちはそう言ってきれいにした部屋で待つことにした


「陽向、座っとけば?」


「え、いいよ。和樹さん座りなよ。」


「なに遠慮してんだよ。」


「え~、だって。」


「じゃあっ!!」


そう言うと先生は手を引いて私を膝の上にのせて座った


「これ、恥ずかしいんですけど?」


「そう?俺は楽しいけど♪」


どうやら先生はあまり気にしていないようだった



「やっとこうして陽向に触れられる…。」


「その言い方やめてよ……。」


「え、なんで~?」


「なんでもだよ。」


そう言うと先生は笑いだした


私もつられて笑っているとぎゅっと抱きしめられた



「もう離れるなよ?」


「うん。もう離れない。」



私たちはそう言ってお互いの唇を重ね合わせた



私たちが想いあってから長い時間が経った


そしてやっと交わしたキスは


優しくて温かなものだった