「辛いなら、いつでもおいで。その時は歓迎するよ。」


「でも、陽向ちゃんが辛い時なにもしなかったのに?」


「それは正しい選択だから誰が悪いわけでもないし、もし何かをしたとしてもその時の私には幸奈を守れない。でも今は大丈夫。私には友達がいるから。」


「陽向ちゃんほんと強くなったよね。」


「これこそまさしく底力?(笑)」


「ねぇ、もし私がまた一緒にいたいって言ったら陽向ちゃんの友達になんて思われるかな?」


「ん~、たぶんいたいならいればいいってみんな言うと思うよ!?」


「え、私でも?」


「さっきも言ったけど幸奈は何にもし悪いことてないし、私の友達にそんな人いないから♪」


「……そうだよね。」


「言いたいことあるなら今のうちだよ?私気分屋だから(笑)」


「……一緒にいてもいい?」


「もちろん!!じゃあとりあえず金曜日だから来週学校でね♪」


「…ありがとう。」


「幸奈、ありがとう」


「なんで?」


「一緒にいたいって言ってくれてありがとう。」


私がそう笑いかけると幸奈は泣きそうな顔で笑っていた


いままでお互いの間にあった壁に少しずつヒビが入っていき、少しずつだけどほんとの気持ちが見えた気がした






「幸奈、私ね明日父さんの浮気相手に会いに行くんだけど…。その前に幸奈に聞いてもらってよかった。」


「そんな、聞くことしかできなかったよ。」


「それでも、それだけでも私の気持ちを整理するのには十分だから!!」


「やっぱ陽向ちゃんはすごいね。」


「それより、アイス大丈夫?」




・・・・・。




「……あ。」








それから幸奈は急いでアイスを食べて私は今までのことや先生のことを幸奈に話した


私が待つことにしたと伝えると幸奈は嬉しそうに早くその時が来るといいのにと笑っていた



いままでの距離を埋めるようにお互いが話し続けた









~陽向・終~