幸せの寄り道





「どうですか?教室では」



掃除をしていると書類に目を通しながら校長先生が聞いてきた


「まぁ、今日席替えをしたんです。それで私の周りにきた人が結構いい人ばっかだったんです。だから今のところは大丈夫です。」



「そうですか。それはよかったですねぇ。」


「はい。」


それから掃除を続けた



「だいたい終わりましたが他にするところありますか?」



「ん~そうだねぇ。この花の水も換えてもらえるかな?」



「はい。」



事務室に新聞紙をとりに行き花をその新聞紙の上において花瓶を手洗い場に運んだ



手洗い場には誰かほかの人もいた




「隣かります。」


「あぁ、どうぞ。」




その声に聞きおぼえがありハッと見た



相手も同じ理由でこちらを見てきた




「……先生。」


「夏川…。」



私たちはそのまま会話もしないで用事を済ませた


「夏川、頑張ろうな。」


「うん、先生も無理せんでね?」





そう言って顔も見ずに離れた





校長室に戻ると花瓶に花を戻し新聞紙をごみと一緒にまとめた



「おぉ。きれいになったねぇ。」




掃除を終えた部屋を見回して校長先生が笑った