小指心

「え、いや別に良いけど姉ちゃん・・・蓮くんの家、分かんの？」

・・・

「あ」

「バカじゃん・・・」

そうだった・・・肝心の家が分からなくてどうすんじゃい。

「じゃあ電話して聞いてみる」

「そこまで！？」



ピッピピピピ



不在着信から電話すれば―――――

「プルルルルルルル」



・・・かかった！



ガチャ

『はい、小山です』

「あ、蓮くんっ？」

『・・・梓ちゃん？』

な、なんだかドキドキしてきて上手くしゃべれない（汗）

「ぅ、うん、久しぶりっ！」

『久しぶりー！僕電話したんだけど梓ちゃん、出なかったから飛鳥ちゃんにメールしといたよ』

「本当にゴメンね！出れなくて、その時学校だったんだ」

『あ、じゃあ僕こそごめんね。ちょうどその時、帰国したんだ』

なかなか話が進まないから単刀直入に言った。

「ねえ、蓮くんの家ってどこっ？」

『ぇ、家？』

「そう、今から会いたいんだけど」

『え、えと実は・・・』

「・・・？」

イキナリ改めてきた。

『実は・・・梓ちゃんの家のまとなりなんだよね・・・』

「え」

そんなにビックリが好きなのか蓮くん。