ガラッ

「おはよーみんな」

「あ、梓。おはよー」

私はカバンを机の上に荒く置いた、さっきのことが頭に残って本当にイラつく。
イキナリ出て来るなり、なんなんだあの態度。

本当にムカつく。

「今さっき南朋にいろいろ言われてマジで気分が悪い、朝から止めてよねー!!」

私は椅子に力なく座った。
あー、頭がぐるぐるぐるぐる。

顔見るだけでも頭痛がするようになってしまった。
新たな化学反応だー。

「あ、そうそう。私もさっき廊下歩いてたら南朋がさー」

『ねー梓さんてちょっと出しゃばり過ぎじゃん?転校初日の私に宿題、全部任したんだよ?』

「んじゃそりゃっ!!」

さっきから聞いてれば私のことばかり・・・一体なにをしたんだっちゅーんだっ!!
蓮くん・・・もしかして、もう別れたのかなぁ。

私が頭を抑えてると、様乃が話を続けた。

「それで、私もちょっとキレてさぁ。廊下のど真ん中でケンカ起こしちゃった」

「ぅわおっ!!?それマジっ!!?」

「おーマジマジ、超言ったよ」


『南朋、さっきから聞いてると梓の悪口ばっかだけど。耳障りなんだよね』

『はー?なに、自分はヒーロー気取りですかっ』

『あんたが悪役に向きすぎてるだけでしょ、良いから黙っててくれない』

『そんなこと私に言っていいのかな?椎名さんもいじめちゃうよ?』

『そんなん通用出来るとでも?自分の立場を思い知りなよ、とにかく私の友達なんだから色々嘘っぱちを言うのは止めてよね』


「か、かっこいい・・・!!(崇拝)」

「当たり前じゃん。てかアイツ、私が校長の孫娘って知らないのかな。まぁ、それはそれで好都合だけどね」

ガシッ

私は様乃の手を握った。
今の話で涙がちょちょぎれる・・・!!

「信条・梓、只今もの凄く感動いたしましたっ!!これからも親友でいようねっ?!」

「良いからクラスで手を握りながら泣いてんじゃねぇ」

「いいじゃないのっ!!椎名さまっ!」

「この手を離せ」