嫌だ、嫌だ、絶対に嫌だ。

分かってる、わがままな事ばかりで駄目なヤツだけど。
ヤバい。

今頃気付いたこの気持ち。





『未来は予測不可能だよ?』





知ってる。

何気なく考えていたんだ、蓮くんのこと。
でも無理して知らんふりしてた。

「会いたいよぉ・・・」

またあの甘い声で囁いて。
私を真っ赤にさせて。
心を満たして。

でも。
頑張って、あの言葉に従っていたんだ。





『私っ・・・一馬が大好きだからっ!!』





ずっと胸に閉まってきて、自分に下手くそな嘘を付いてきた。

本当の自分を偽って、我慢して。
どっちの方が大切なのかを忘れていた。

そんなの、両方だけど。

「ひっく・・・蓮・・・っ」

勇気を持とうよ。

自分に嘘は言えないよ。
大好きだから、どうしても消えない気持ちだから。

手でこすっても、涙で滲ませても、愛で燃やしても。



消えないんだよ。



だって。



「・・・好きっ・・・!」