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今日、学校の廊下で。

私は保健室でまたサボろうと思って歩いていた。
誰もいない廊下。

『梓ちゃんっ』

愛しい声だけは届いていた。

『れ、蓮くんっ!』

蓮くんは私の肩に手を置いて、近くに来た。
その状況に心臓は耐えられそうにもなくて、息するのも精一杯だった。

凄く、嬉しい。

『どどどどうしたの!?』

『ん?先生にコレ届けておいてって』

ど、どんだけドモってんだよ私。
そういうと蓮くんは書類を私に見せた。

・・・可愛い笑顔。

『ぁ、ああっ!そうなんだっ!!』

『梓ちゃんはどうしたの?』

『ぇえ、え、私は保健室でサボろうと思って・・・』

『そうなんだ』

それを聞いた蓮くんは少し笑っていた。

『・・・』

・・・え。

蓮くんはさっきよりも私の近くに来て、顔が近づいていた。

『なっ・・・!?』

ヤッベ、私はとっさに息を止めた。
駄目・・・心臓爆発しそうっ!

蓮くんは私の耳元で囁いた。



『じゃ、僕も一緒にサボって良い?』



『っ!!!!!?!?!?///』

駄目、顔絶対に赤い。
失神しそうなんですけど。

こんなんで一緒にサボってみ?

私、サボるどころかそのまま倒れてるって。

『っ〜〜〜〜!!!!!///』


バンッ


私は蓮くんを押した。

『!』

ヤバいヤバいヤバい。
呼吸出来ないんだって、心拍数高過ぎだから。