あ、蓮くんの下着ってトランクス?ブリーフ?

私的にはやっぱり男の人はトランクス派なんだけど、蓮くんはもしかして・・・
いや、でも蓮くんに限ってそれはないよねぇ。

「って」

一体私はどこまで想像(=妄想)してんだああぁっ?!!!///

「ぇ、ここで!?」

ほら、蓮くんもびっくりじゃないかっ!!
主将が女じゃあ見られるのは恥ずかしいんだよっ!!(なぜそこまでムキになる)

「なーんつって、裏のロッカー室。5秒で着替えてこいっ!!!」

ご、5秒っ?!!
さっきまでの穏やかな表情は一体どこに消えたんだ?

つか、様乃なにいってんのっ?!

「し、椎名さんっ?」

「ここでは『主将』と呼べっ!!小山、なにボサっとしてやがるっ!!早く着替えてこいっ!!」

様乃の声が道場中に響き渡る。
凄い声、耳が壊れそうだ。

後ろにいる私なんて尚更、大声で聞こえる。
もうマジで死ぬ。

「は、はいっ」

そういうと蓮くんは道場から出て走って行った。
一馬は・・・余裕かまして笑ってやがる。

い、今に怒られるぞぁ〜・・・

「梓」

「ん、ん?」

様乃は私の方に振り向かず、その真剣な眼差しで言った。

「そろそろ始めるからさ、そこらへんの角で見ててくんない?」

「え?」

「角じゃないとドンドンぶつかっちゃうから」

「あ、うん」

そう言われ、私は一馬にバレない様に移動した。

私は様乃の後ろ姿を見ていて。

「・・・」

とても、様乃には見えなかった。
凛々しくて、堂々と立っていて。

まさに『主将』にふさわしかった。



ガラガラッ



「戻りましたっ!」

あ、蓮くん。