「痛い痛い痛い痛い痛いっ!!(号泣)」
飛鳥は家に入って来るなり、イキナリ私の頬を両手で思いっきりつねりやがった。
ちょ、なんのつもりなんだお前っ!!
「姉ちゃんっ!!ヤバいんだよっ!!スクープ!!」
「スクープっ・・・!?てか痛いからいい加減その手を離せっ!!」
ぱっ
「いたたたた・・・(踏んだり蹴ったり)」
やっと飛鳥は手を離してくれた。
本当・・・こいつはどっからどう見ても、犬にしか見えんな。
しかも、私の。
「スクープってなに?」
私は頬をさすりながら飛鳥の話の聞く事にした。
・・・なんだかもの凄く飛鳥の顔がキラキラしているように見える。
今度はどうした。
「さっき小山くんが南朋にキスしてたっ!!」
「・・・」
『ドッキリ大成功っ☆』とかなんとか言ったら、3秒以内に殺すからね。
―――――――――――
はぁ・・・
「ちょっと待ってよ」
「ん?」
私はとりあえず飛鳥を私の部屋に招いた。
なんだか一日で色んな事がありすぎて、私は少し混乱気味だ。
もう、誰かこの悪夢を止めてくれや。
「では、もう一度話してもらおうか」
「だからぁー、私が学校の帰りに一人で歩いてたら目の前で小山くんが南朋にキスしてんのを見たんだって。なんか超大胆だったよ」
そこでときめくな妹。
「本当にそれって蓮くん『が』南朋『に』キスしたの?その逆じゃなくて?」
「何回言わせんのさー、本当だよ」
・・・正直凹む。
「なんだかなぁー・・・」
「姉ちゃん、やっぱりショック?」
「うるさい」
「へーい」

