「飛鳥ぁー、いるー?」


シーン・・・。

なんで皆、こういう時に限っていないのさっ!!

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こんの馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿。

馬鹿っ!!

「なにやってんだ僕・・・」

脅されたからってキスまでするなんて、なにを考えてるんだっ!?


パンッ!!


「いっつ・・・」

一応夢じゃないかと確認のため自分のほっぺを思いっきり両手で叩いた。
・・・現実じゃん。

「もう止めてくれ・・・」

僕はとにかくなるべくムヤムヤな感じにならないように意識しながら家へと向かった。
・・・キス、誰にも見られていないと良いけど。



「てか、今から梓ちゃんち行こうかな〜?」



このまま当たって砕けても良いか。

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私はドアベルを鳴らした。

ピンポンピンポンピンポンッッ!!!

「早く出ろっちゅーのにっ!!」

なんで私、家の鍵忘れちゃったんだろう。
緊急事態が起るの始めから分かってたら絶対忘れなかったのにっ!!


ピンポンピンポンピンポ―――――


「うるっさいな、何回鳴らしてんの飛鳥っ」


「ね、姉ちゃんっ!!」

「はいっ?」

姉ちゃんは制服の格好のまま出てきた、きっとさっき戻って来たんだろう。

「ねえ姉ちゃんっ!!」

あぁ、どうしよう。
人の不幸を喜ぶヤツほど悪いヤツはいなけど。

どうしよう、なんだか楽しいぞ。

「なに慌ててんの?」

姉ちゃんっ!!スクープだよ、スクープっ!!