黄昏、大きな太陽は下に降りて。
私の想いは揺ぎ無く。
「一馬っ!!私ねっ!!」
この夕焼けに誓おう。
「私っ、一馬の事っ・・・大好きだからっ!!」
思いっきり、空気を吸い込んで。
私はゆっくり走るのを止めた、一馬は泥だらけだった。
本当に、本当に。
「一馬・・・」
私達はいつのまにか、もうフェンスじゃなくてドアの前にいて。
「はぁ・・・はぁ・・・」
息も荒くて、
『ガシャンッ!!』
目の前にいて、
「ッ梓・・・!!」
こんなに強く抱きしめあっている。
「一馬っ・・・!!私、本当は一馬と離れるの・・・」
「分かってる・・・、だからもう少しこのままでいさせて」
「・・・うん」
やっと一馬の近くに行けた。
後ろの方でサッカー部員の先輩達がひやかしている。
そんなのしょっちゅう。
だからそんなの、今になってはどうでも良い。
良いんだ。