冬空の下に咲く いくつもの花

咲いては消え その欠片は空へ昇り星となる

それでも埋まらない 宇宙(そら)の広さを

いつも感じていた



あの宇宙は どれだけ広く
埋まらないこの心と 宇宙とは

繋がっているんだろうか



織姫と彦星みたいに
1年に一度会えれば

それだけで幸せだと
気付けなかった16の冬

何を望み 何を感じていたのか

あの時以上に輝く星を
今は見つけることが出来ない

月があっても輝き続けた星を
見失ってしまった

3%しか見えない宇宙を
必死に探す

それは無謀なのか...



可能性は『0』にならない

探している限り
切れることのない光の糸を手繰り寄せ

何光年かかっても探しだすと 誓った



星が照らす記憶の中の ほんの一瞬
僕だけを照らしてくれた

やさしい温もり 冷たい涙

楽しいことも 淋しいことも



その時の想い 花になり 星となれ




一番星に届くよう
空に大きな花を咲かせよう


3%しか見えなくても
3%も見えている

そんな空に 輝きを

また照らしてくれるように 合図を送る

決まった場所で 決まった日に

あの日と同じ場所で 同じ日に






大空に咲く 大輪の花を