「マコのママめっちゃウケるぅ♪」 紗都はココアの入ったマグを持って部屋に入って来た。 「お母さん、紗都がお気に入りだもん」 あたしと紗都は中学1年からの付き合いだから、お母さんは紗都の事をよく知っているし仲が良い。 「嬉し♪でもあの犬はあたしを見た途端逃げて行ったけど?」 「アハハ…ナナは相変わらずだから!」 紗都はテーブルにマグを置くと、近くの本棚から適当にあたしのアルバムを出してパラパラ捲り始めた。