しばらくしてキキーッと自転車のブレーキ音がして顔を上げると、紗都が走って来た。 「バガマ゙ゴ~~!!」 ヒィィ!! 紗都の目が血走ってるぅ!! そして、紗都はあたしをギュッと抱きしめた。 その瞬間あたしの目は涙で視界が歪み、子供みたいにわぁ~っと声を出して泣いた。 「本当にバカなんだからっ!!」 紗都はあたしの頭を優しく撫でてくれた。