だけど次の瞬間、あたしは固まった。



「席に着け~」と教室に入ってきた担任の後ろに付いて来た生徒を見たから…



教室の中がざわめいた。



「ほら~男じゃん!しかもめっちゃイケメン♪」



紗都はあたしにボソッと呟くと自分の席に向かった。



転校生って…


昨日の…アイツ!?



先生に促され自己紹介を始めた転校生は、まさしく昨日公園で会ったアイツだった。



栗色の髪にブラウンの瞳。



忘れもしない昨日の痴漢野郎。