二人で話したいからって言ってたのに…
そこには岡崎さんと岡崎さんの友達3人がいた。
岡崎さんは振り返ってニヤリとして腕を組んだ。
「ふ~ん…本当に一人で来たんだぁ…」
紗都を巻き込むが嫌なあたしはその言葉にムカッとした。
「い…言われなくても一人で来たけど…」
あたしは岡崎さんの目を見て言った。
恐いけど、負けたくない。
「生意気ぃ」
近づいてきた岡崎さんに胸をドンッと押され、あたしは背中を体育館の壁に強く打った。
「…っ!」
痛みに顔を歪めていると岡崎さんとその友達に囲まれた。
「あんたさぁ、一ノ瀬君の何なのよ?」
やっぱり…
一ノ瀬君の事だよね…

