用事ができた。なんて紗都は絶対に怪しむから…
先生に呼ばれてるって言う?
でも深く突っ込まれたらバレるよね…
「マコ~?あんたやっぱり何か変だよ?」
ひとりで考え込んでいると隣に歩く紗都があたしの肩を叩いた。
「え?…あ…何かお腹の調子が…良くなくて…ちょっとトイレに行きたいから…先に行ってて?」
咄嗟に出た嘘。
ごめん紗都…!
「大丈夫?」
「うん…行ってくるね」
そう言って踵を返すあたしを紗都は呼び止めた。
「マコっ!!」
ドッキン!!
ゆっくり振り返るあたしに紗都は手を出した。
「お弁当!!それ持ってトイレに行くの?」
あぁ、そうだよね…
ビックリしたぁ…

