「マコ~学食行くよ~んっ♪」



恐怖の昼休み。



何も知らない紗都はいつも通り財布片手にルンルンであたしの席にやって来た。




あぁ…


遂に来たよ…



紗都には言わないで行くから何とかごまかさなきゃ…



「うん、行こ」



とりあえずあたしもいつも通りお弁当を持って立ち上がった。


「どうした?何か元気ないね?」



笑顔で言ったつもりでも心の不安と緊張が出ているのか、
紗都は心配そうに顔をのぞき込んでくる。



「元気だよ!ちょっと寝不足なだけ!!」



「そ?ならいいけど」



「ほら、行こ、行こ!!」



首をちょこんと傾げてる紗都の背中を押しながら教室を出た。