わふ。



「寝不足?」



欠伸を手で押さえてると、紗都がアイスココアを飲みながらやってきた。



「あぁ!ココア!一口ちょうだぁい!」



あたしは紗都からココアを受け取り、ちゅーっと吸った。



うまっ!


ホント、ココアっておいしい!


「そんなに好き?」



「好きぃ♪」



「何で?」



何で?


う~ん…


「チョコが好きだから?」



そんな適当な答えしか思い浮かばないよ…



「好きな気持ちに理由はないもんね~好きなら好きって言っちゃえばいいんだよ」



紗都…


それってさぁ、


一ノ瀬君に告白しろって言ってる?



紗都はニッと笑ってあたしからココアを奪い席に戻って行った。