「あぶねっ!!」 一ノ瀬君の声と共に腕がガシッと掴まれ、あたしはバランスを取り戻す。 ふぅ。 助かったぁ… お礼を言おうと一ノ瀬君の方を向いた瞬間… ふわりと一ノ瀬君の香りに包まれた。 え? え? 一ノ瀬君? 「あ…ありがと… も…大丈夫…だよ?」 「………。」 戸惑いながらそう言ったけど一ノ瀬君はあたしを離そうとはしなかった。 ドキドキドキドキ… 「い…一ノ瀬く…?」 あたしが名前を呼ぶと一ノ瀬君は更に腕の力を強めた。 ひゃあ…!! ど…どうして!?