「キャン!!キャン!!」



!?



ナナが突然吠えるからビックリしたよ…



「ナナ?どう……し…」



ドクンッ…



あたしの中の何かが弾けたかと思った。


身体中の全てが熱く、燃えるように赤くなるのが分かった。



それは暑いからでも、夕焼けのせいでもなく、目の前にあなたがいたから…。




「一ノ瀬君……」