「で?昨日はあれから何処で何してたの?」



うっ…



まるで大事な大事な一人娘が門限破って帰ってきた時の父親のようだ。



ま、言えないような事は何もないもんねっ!!




「えっと…あれから…」



「あれから?」



「一ノ瀬君と…」



「一ノ瀬君と?」



「………。」



…やりにくいんですけどっ!!




そんな感じで紗都には全部を話した。



初めて会ったのは公園だった事から。


彼のホッとする香りも、ひまわり畑もココアも全部。



あたしは一ノ瀬君の事が好きなのかもしれないって事も…。