目の前には見渡すかぎりのひまわり畑――…… 辺り一面、青い空に向かって元気に咲いているひまわり。 「綺麗……」 あたしの背丈よりもあるひまわりが風によってサワサワと揺れる。 「すげぇだろ?」 飛びきりの笑顔で言う一ノ瀬君がまるでひまわりみたいだった。 「うんっ!!すごい!!すごいよ!!」 あたしは嬉しくて走ってひまわりに近づいた。 「うわぁ!大きいよっ!!」 小さい子供みたいに。 「かわいいっ!!」 はしゃいだ。