SUMMER TIME LOVE


「っ…!!」



パッと目を開けると白い天井が目に入った。



今の……夢…?



何かすごく悲しい夢…。



「あっ!!マコっ!!大丈夫!?」



横には紗都が心配した顔であたしを見つめていた。



「紗都…あたし……」



起きあがろうとした瞬間、頭がズキッと痛んであたしはそこを手で押さえた。



「あ~ダメだよ、急に起きちゃ…」



紗都が肩を支えながらあたしを再び寝かせる。



確か体育の授業中だったよね?


それで…あたしどうしたんだっけ??



「安西さん、気が付いた?」



シャッとカーテンを開けて保険医の先生が顔を覗かせた。