「そこ!!何してるの!?やめなさい!!」
騒ぎに駆けつけた先生が紗都と岡崎さんに叫んだ。
「離してくれる?野蛮ね。」
岡崎さんの言葉に紗都の眉が一瞬ピクッとしたが、紗都は掴んだ拳を一度ギュッと握りしめた後突き放すようにパッと離した。
「卑怯な奴よりマシだよ」
紗都は低い声で言い放つと元の位置に戻った。
何でこんな事になったんだろ…
あたし何かした?
一ノ瀬君との事??
それならあたし達何もないのに!!!
そんな事を考えながらボーっとしていたら…
「真琴っ!!」
名前を呼ばれ振り向いた瞬間にあたしの視界は真っ暗になった。

