「ココアはオレが好きなの」
「えぇ!?」
こうちゃんが…
ココア!?
驚いたあたしにこうちゃんが手であたしの頬を挟んだ。
「なんだ?オレがココアが好きじゃおかしいのか?ん?」
「おくぁひくあいひゃひぇん!!!(おかしくありません)」
「だよな」
こうちゃんはパッと手を離すと意地悪い顔でニヤリとした。
「もうっ!!なにすっ…んっ」
文句を言うあたしの唇をこうちゃんは塞いだ。
「…んんっ」
さっきとは全然違うキス。
こうちゃんは何度も角度を変えてあたしの唇を求めてくる。
息が続かないあたしはこうちゃんの肩をバシバシ叩いた。
最後にチュッチュッと2回リップ音を立てた軽いキスでこうちゃんは離れた。
「はぁっ…はぁっ…も…こう…ちゃん!」
目を潤ませながら怒るあたしにこうちゃんは「…甘い」と呟いて舌をペロッと出した。

