こうちゃんはそっと唇を離して、あたしのおでこにおでこをくっつけた。 「ココアの味がする」 さっきお風呂上がりにお母さんが淹れてくれたんだ。 「うん…飲んだもん」 「すげ…甘い…」 こうちゃんの囁く言葉に かぁっと顔が熱くなった。 「そういえば、あたしがココアが一番好きな事も覚えててくれたんだね」 あのひまわり畑でこうちゃんがあたしにくれた… 「は?お前ココアがそんなに好きだったの?」 「え?」 違うの?? じゃあ何で? 偶然??