SUMMER TIME LOVE


あたし達は近くのベンチに腰を下ろした。



あたしは改めてこうちゃんの顔をまじまじと見た。



「………」



「何だよ?」



「一ノ瀬君がこうちゃん…なんだよね?」



今まで“一ノ瀬君”だったから“こうちゃん”だとわかった今、どう接すればいいのか少し戸惑う。



今まで通り?


今までどうしてたっけ?



よくわからなくなって頭の中がぐるぐるしてくる。



「……証明する?」



目を細くして微笑むこうちゃん。



証明…?