「っ…はぁっ…はぁっ」 家の少し手前で足を止めて胸に手を抑え息を整えた。 …何今の? 何とも思ってないのにこういう事するの…!? あたしの気持ち知ってるんだよね…? なのに… こんなからかい方… やだよ…… 今になって溢れてくる涙。 冷たい雨と一体になって雨なのか涙なのかもわからない。 あたしは濡れた体を自分の腕で抱きしめるようにして家まで歩いた。