SUMMER TIME LOVE


「じゃあさ―……」



と言いながら一ノ瀬君はジリジリとあたしに近づいてくる。










理解できないまま反射的にあたしは少し離れてみる。



「い…一ノ瀬君?」



「…いい加減名前で呼べよ」



一ノ瀬君は尚も近づいて来てあたしはトンネルの出口まで追いやられた。



ひぇぇええっ!!


これ以上行けないよぅ!!



そして今度は一ノ瀬君の顔が近づく。



まさか…!?


まさか…!!



一ノ瀬君の顔のドアップに目のやり場に困ったあたしは、とりあえずギュッと目を瞑った。