この公園はあたしの子供の時から殆ど何も変わっていない。 もちろんこの象の滑り台もあったし、よく遊んでいた。 「懐かし…」 あたしはその頃からあったトンネルの中の落書きを手でなぞった。 「真琴ってどんな子だった?」 一ノ瀬君に言われて考えてみる。 まぁ、多少泣き虫な所もあったけど… 「結構おてんばだった…かな?」 「だった…?」 目を細めて意地悪そうに言うからあたしも目を細めて言った。 「それ、どういう意味?」 「いつかの肘鉄はキツかったなぁ…」 「……。」 そういえばそんな事も……