SUMMER TIME LOVE


何もこんな所じゃなくても…



「いいから」



と言って、ボケッと佇むあたしの背中を押してトンネルに入れると、一ノ瀬君も傘を畳んで中へ入って来た。



「せまっ!!」



一ノ瀬君は軽く腰を折る形になっている。



…でしょうね。



ゴンッ!!



「ってぇっ!!」



そして座ろうとして前の壁に頭をぶつけている。



一ノ瀬君って…


おバカさん?