わたしとあなたのありのまま



 私の頬を掴んでいる手を、顔を思い切り振って除けてやった。

「意地悪だけど、本当はすごく優しいところ。
 当たり前の様に、優しくしてくれるところ。
 いつだって自然体で、自分を飾らないところ。
 口は悪いけど、容姿は完璧なぐらい良いところ」

 つらつらと口から流れ出る。
 田所の良いところなんか、どれだけでも言える。


 田所は一瞬、驚いたように目を見開いて、けれども照れたような笑いをその顔に浮かべた。

「お前、何自分の彼氏、ベタ褒めしてんの?
 バカじゃねぇの?」

「私、田所の彼女?」

「彼女じゃなかったら何なんだよ?」

 また頬を潰された。
 やめて……
 でも嬉しい、幸せ過ぎる。