「自信なんかなかったし。
 けど、もしかしたらって。
 奇跡が起こるんじゃないかって。
 こんな風に峰さんが悲しむ顔、
 見たくなかったから」

 照哉くんのその言葉は、綾子の心に届いたようで。
 綾子は自ら照哉くんの胸に飛び込んだ。


 ほんの少し遅れてしまったけれど、
 奇跡は本当に起きたのだ。

 照哉くん、グッジョブ。