わたしとあなたのありのまま



「あんたでしょ?
 彼氏に余計なこと言ったの。
 どこまで無神経なの?
 好きでもないくせに告ったり。
 そんなに可哀想だった?
 同情なんかありがた迷惑よ、
 ふざけんな」

 照哉くんの胸倉を乱暴に掴んで激しく揺すり、綾子はボロボロと両目からたくさんの雫を落とした。


「知らないで済むなら、その方がいいって思った」

 照哉くんは、悲しそうに綾子を見下ろして言った。

「知らないまま、俺のこと好きになってくれたら、
 そしたら、峰さん、アイツと別れて俺と付き合うだろ?
 それが出来たらいいって、そう思った。
 同情なんかじゃない」

「何? その自信。
 どっからくるわけ?
 バカじゃないの?」