「ヤキモチじゃないから。
 田所、みぃたんばっかに優しくして、私には冷たいじゃん」

 また感情が止まらなくなった。
 私はいつも、こんな風に田所を困らせてばかり。

「どこがだよ?
 あのなぁ、あの子はお前の友達だから、
 俺も相当気ぃ使って――

「友達じゃないよ。
 みぃたんなんか、友達じゃない」

 田所の言葉を遮って叫ぶように言った。


「おい、ほのか」

 言って、不意に田所が視線を私の肩越しに移した。
 その視線を追って、振り返ると、みぃたんが呆然と立ち尽くしていて。

 聞かれた。
 正直焦った。
 けれども、もう後には引けなくて……

 私はすぐさま立ち上がってみぃたんと向かい合った。