わたしとあなたのありのまま



 ゲームセンターへ到着するなりみぃたんが、

「田所くん、一緒にプリ撮ろう!」

 田所の腕を掴んでグイグイ引っ張り、田所をどこかへ連れ去った。
 苦笑しながらも、されるがままの田所に、またどうしようもなく腹が立った。


 来なければ良かった。
 どうして来たのだろう? 私。

 てるやくんが私に構うと、面白くなさ気に威圧的な視線をこちらに寄越すし。
 かと言って、私の傍に居てくれるわけでもないし。
 田所は、どういうつもりなのだろう。

 みぃたんが、すごく強引で、あの猛烈アプローチ避けるのはいくら田所でも困難だろうけれど。
 だからって、私を独りぼっちにして知らんぷりなんて、酷いじゃない。


 プリクラを撮り終えた田所が、ようやく私の元へ来てくれた。
 けれど、その斜め後には、やっぱりみぃたんがくっついていて。

 そんな二人を見たくなくて、思わず俯いた。