わたしとあなたのありのまま

「守れるし」

 ふて腐れて言い返し、田所はその場にストンとしゃがみ込んだ。
 そんな田所など無視して、綾子はお気に入り男子にベッタリのなるちゃんに向かって、

「なるも! 帰るよ」

 と声を掛ける。

「ええ~、私は『せな』くんと帰る~」

 なるちゃんも少し酔っている。
 くねくねとせなくんに纏わり付いて、離れようとしない。


「何言ってんの?
 もう、ほんっと、手がかかる。
 家まで送ってあげるから、帰ろ」

 綾子が苛立たしげにそう言い、なるちゃんの腕を掴んでせなくんから引き離そうとした。

 なるちゃんは、それを全力で振りほどき、再びせなくんに吸着。
 せなくん、なすすべなく、ただ苦笑。

 そうして睨み合う綾子となるちゃん。
 険悪な空気がこちらにまで漂ってくるような……