わたしとあなたのありのまま

 中央のテーブルの上には、スナック菓子や酎杯の空き缶やらが乱雑に所狭しと置かれていて。
 持込みOKのこの店で、田所は調子に乗ってお酒を飲みからかしたのだと悟った。


 ルーム内は大盛り上がり。
 けれども私の気持ちは酷く憂鬱で、どっぷりと沈んでいた。




 苦痛でしかない時間はようやく過ぎ、店の外でこの後のことを、それぞれが話し合う中、私は綾子と手をしっかり繋いでその片隅にいた。


「ほ~のかちゃんっ」

 呼びながら、千鳥足で田所が近付いて来る。
 綾子が私の前に立ちはだかった。

「ほのか、私と帰るって」

「はぁ? なんで?」

「夜道は危険だからよ。
 なんかあったらどうすんの?
 あんた、そんなんで、ほのか守れるわけないっしょ?」

 きつい口調で綾子が言う。