「お前のそういうとこ嫌い」
ベッドの上に残してきた田所の、寂しげな後頭部がそう言った。
壁側を向いて横たわり、布団を首まできっちり被った田所はピクリとも動かない。
完全にいじけてしまっている。
けれども、こちらを見ていないのをチャンスとばかりに、そんな田所を尻目にそそくさと服を着た。
「だって、知らなかったから。
あれで終わりだと思ったんだもん。
誰もそんなこと教えてくれないし」
言いながら、どうしても見つからないパンツを探した。
「うるせぇよ。
言い訳なんか聞かねぇよ。
男の純情、弄びやがって」
それって、『男の純情』なの? エッチしたいだけじゃない、という反発は、今はナシの方向で。



